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祈りの宣教師 (創世記24:11~27)

メッセージ
2018年8月19日富里キリスト教会
「祈りの宣教師」
(創世記24:11~27)

1.祈りなしには何事も始まらない

「女たちが水を汲みに来る夕方、彼は、ラクダを町はずれの井戸の傍らに休ませて、祈った。『主人アブラハムの神、主よ。どうか、今日、わたしを顧みて、主人アブラハムに慈しみを示してください。わたしは今、ご覧のように、泉の傍らに立っています。この町に住む人の娘たちが水をくみに来た時、その一人に、「どうか、水がめを傾けて、飲ませてください」と頼んでみます。その娘が、「どうぞお飲みください。らくだにも飲ませてあげましょう。」と答えれば、彼女こそ、あなたがあなたの僕イサクの嫁としてお決めになったものとさせてください。そのことによってわたしは、あなたが主人に慈しみを示されたのを知るでしょう。』」(創世記24:11~14)

アブラハムから息子イサクの嫁探しを頼まれたこの忠実な僕は、本当に主人と同様信仰の篤い人物でした。主人は、必ずイサクにふさわしい嫁を見つけて連れて帰ってきてほしいと頼みました。なぜかというと、自分に現れた神が、この約束の土地をわたしに下さると言ったのだから、決してイサクを向こうにやるようなことはないと確信していました。そしてそのしもべにこう言っています。
「天の神である主は、わたしを父の家、生まれ故郷から連れ出し、『あなたの子孫にこの土地を与える』と言って、わたしに誓い、約束して下さった。その方がお前の行く手に御使いを遣わして、そこから息子に嫁を連れてくることができるようにしてくださる。」(24:7)と言っています。

これがアブラハムの信仰の祈りです。しもべがアブラハムのふるさとアラム・ナハライム行っても、必ず天使、御使いが先回りしてその女性に働きかけて見つかるようにしてくださり、家族の反対もなくその娘をこのベエルシバまで連れてくるように働いてくださると信じていたのです。アブラハムも祈る、そしてこのアブラハムの僕も祈る、そういう祈りの力によって天使が働いて定められた女性を選んで、連れてくるようにしてくださるというのです。このようにしまして、結婚相手をさがす時にも、祈りと天使の働きが必要なのです。

しもべは、アブラハムの故郷アラム・ナハライムのナホルの町に向かって旅に出ました。約700キロ離れた町ですから、富里から広島くらいの距離でしょうか。かなり遠いです。しもべはどうしたらナホルの町でふさわしい人を見つけることができるのか考えながら旅をしました。そしてやっとたどり着きました。ちょうど夕方、町の娘たちが出てきて、水をくみに来るその時間帯を選んで祈りました。どう祈ったかと言いますと、「水を飲ませてください」と言ったときに、快く水を飲ませてくれて、しかも「らくだにも飲ませてあげましょう」と言ってくれたら、その娘こそ神様が選んだ人に違いないと信じたのです。

いかがでしょうか。皆さんもそういう祈りをしたことがあるでしょうか。誰か結婚の相手を見つける時に、まずわたしに声をかけて親切にしてくださった人がわたしの結婚すべき相手だと教えてくださいと祈ったことはあるでしょうか。これはある種の賭けのようなものです。もし声をかけてくれた人がいたとしても、その人の顔やスタイルをよく見てみたら、自分のタイプではない人でしたらどうでしょうか。それでも自分がそう祈ったからその人と結婚しますと言えるでしょうか。もしかしたら、「神様もしかしたらこの人ではなく、別の人ではないかと思います。」と祈ってしまうことはないでしょうか。

Abraham was old and the Lord had blessed him in every way. He said to the chief servant in his household. “You will go to my country and my own relatives and get a wife for my son Isaac. ・・You do not take my son back there.・・The Lord send his angel before you so that you can get a wife for my son from there.” The servant had a long journey to the Abraham’s home country. When the servant got to the country, he made the camels kneel down near the well outside the town. It was toward evening the time the women go out to draw water. First of all he prayed “Oh Lord give me success today, when I asked the girl to give me some water, she response to my request, and moreover she may give my camels some water too, let her be the one you have chosen for your servant.” I would like to say that it is very important to pray for your mission before you should do. He prayed two conditions concretely.one is she will give him water first and next she will give camels too. At first we should pray, never get start without prayer. And imagine the angels is working during our prayer. Before he had finished praying, a woman came out with her jar on her shoulder.

まず何事も祈りです。祈ることなしに行動してはいけないということです。まず祈って天使が二人の間に働いてくださるように祈ることです。自分勝手に誰でもいいから早く結婚したいとあせらないことです。恋愛という出来事には、あまり祈りという要素、神様の力の必要を感じないでしてしまうような面がありますが、結婚こそ最も祈りが必要とされるのです。聖書では、この結婚だけではなく、そして二人の人生だけではなく、その家族を通して全世界に神の救いと祝福が広がって行くことを教えていますので、もっと真剣に祈ることが大事です。アブラハムの召使は、天使の働きを信じて、実に具体的に相手が分かるように教えてくださいと祈りました。そうしましたら、何と祈りが終わらないうちにすぐに、答えがやって来たのです。

2.祈りの確認

「しもべがまだ祈り終わらないうちに、見よ、リベカが水がめを肩に載せてやってきた。彼女は、アブラハムの兄弟ナホルとその妻ミルカの息子ベトエルの娘で、際立って美しく、男を知らない処女であった。彼女が泉に下りて行き、水がめに水を満たして上がって来ると、僕は駆け寄り、彼女に向かい合って語りかけた。『水がめの水を少し飲ませてください。』すると彼女は、『どうぞ、お飲みください。』と答え、すぐに水がめを下ろして手に抱え、彼に飲ませた。彼が飲み終わると、彼女は、『らくだにも水をくんで来て、たっぷり飲ませてあげましょう』と言いながら、すぐにかめの水を水槽に空け、また水をくみに井戸に走って行った。こうして、彼女はすべてのらくだに水をくんでやった。その間、主がこの旅の目的をかなえてくださるかどうか知ろうとして、黙って彼女を見つめていた。」(24:15~21)

かなえられる祈りは、実にタイミングがいいです。彼が祈り終わらないうちに一人の娘が町から肩にかめを担いでやってきました。すぐさま彼は「水を飲ませてください。」と頼みました。すると快く、水を飲ませてくれたではありませんか。更に彼女はらくだにも水を飲ませてやるというのです。10頭分のらくだに飲ませる水となるとかなりの量です。それでも彼女は、井戸から水をくみ上げてとうとう10頭全部に飲ませてくれました。重労働です。この間このしもべはじっと彼女の一挙手一投足を見つめていました。果たして神様に願ったとおりの娘なのだろうかと、じっと観察していたのです。

わたしですと、祈り終わってすぐに彼女が来ますと、すぐ飛びついて、「神様ありがとうございます、あなたはわたしの祈りをかなえてくださいました。」と言ってしまいそうです。でも彼は、まず自分に水を飲ませてくれた後に、今度はらくだにも飲ませてくれるかどうかを確かめました。二つの条件がありました。まず自分に飲ませてくれることと、次にらくだに飲ませてくれることです。この二つのことをクリヤーしなければ、該当者ではないと思いました。

しもべに水を飲ませるだけで、ラクダに水をやらなければ、この娘は失格でした。彼は厳密に、自分が祈ったことと実際に起こったことが一致するかどうか確かめ確認したのです。慎重でした。わたしたちはあまりにも自分の願望が強すぎて、一つでも予想したことに当てはまるとすぐに、祈りがかなえられたと喜んでしまいます。それは自分の願望が優先しているからです。しもべは自分の願望ではなく、祈った通りになったかどうかを最後まできちんと確認したうえで、最終的に彼女の家のことを訪ねました。自分なりに、納得し確信したのでしょう。

そうしましたら、何と、彼女はアブラハムの遠縁にあたる人の娘だったのです。この娘リベカのお父さんとイサクはいとこ同士です。リベカのおじいさんとアブラハムは兄弟なのです。イサクにとってはいとこの娘だったのです。同じ信仰を共にする家系に属していました。しかも際立って美しかった。しかも未婚の女性でした。しかもらくだ10頭に平気で水をくんでやるということは、家の仕事も家事もこなす働き者だったのです。

神様は、イサクの嫁に、この上もないすばらしい女性を備えていてくださいました。このしもべの祈りがありました。そして何よりも、遠く700キロも離れたベエルシバで祈っている主人アブラハムの祈りもあったのです。この背後の祈りによって、神様はイサクに最もふさわしい最愛の妻、そして信仰を受け継ぐにふさわしい女性を備えてくださったのです。先ほど紹介した教会では、毎年教会で結婚する若いカップルがあると言っていましたが、やはり礼拝の中で祈り、また二人のことを背後で祈っている祈りのパートナーがあり、そのような祈りの輪によって支えられて結婚式が教会で上げられると言っていました。

もちろん、まだご主人や奥様が救われていない場合でも、必ず祈りは聞かれます。そういう背後での教会の祈りによって、クリスチャンホームが築かれてゆくのではないでしょうか。特に教会は男性が少ないですから、女性の方は、忍耐をもってあせらずに祈っていただきたいと思います。必ず結婚については主は答えてくださいます。「与えられないのは、願い求めないからだ」と聖書にありますとおり、祈りましょう。願い求めましょう。そうすれば必ず与えられます。

A woman came out of the town and responded the servant’s request and gave some water to camels with pleasure. Without saying a word,
the man watched her closely to know whether or not the Lord had made his journey successful. He was very cautious and relied on what he prayed. He made assure whether she is the one he prayed. He was watching if she responded two condition he made. Our wish is easy to enter in prayer. So It is necessary to firmly to determine to the last whether prayer is granted.

3.最後の賛美と感謝の祈り

僕が、彼女にお礼の品々を差し上げ、さらに今晩留めてくださる場所がありますかと尋ねると、何とアブラハムの親戚の娘さんだったのです。24節で「わたしは、ナホルとその妻ミルカの子ベトエルの娘です。」(24:24)と答えています。ナホルとアブラハムは兄弟です。そしてベトエルとイサクはいとこ同士です。
ですからリベカは、イサクのいとこベトエルの娘だということになります。たとえ遠方の地であって、異教の娘をイサクの嫁に取るよりは、遠くに離れていても同じ信仰を共にする身内の中から選ぶことにしたのです。

ここで大事なことはやはり、信仰のあるもの同士結婚することをお勧めします。
アブラハムをお金をかけても時間をかけても犠牲を払ってでも、息子イサクには同じ信仰を持つ身内の娘をと祈って来たのです。父親は確信していました。必ずイサクにふさわしい嫁を神様が見つけてくださる。父親の祈りがありました。いろんな障害物があっても、天使が働いてその障害物を取り除いて連れて来てくださると確信していました。24:7の言葉です。「その方(約束された神様)がお前の行く手に御使いを遣わして、そこから息子に嫁を連れてくることができるようにしてくださる。」ということを確信していました。

ぜひ皆さんもイメージしていただきたいと思います。行く前から天使が先に働いて、ちゃんと段取りを整えてくださり、無事に連れてくることができるようにしてくださると確信していたのです。しもべが二つの条件を出して祈ったのも、そしてすぐにその後リベカがやってきて水を飲ませたこと、さらに「らくだにも飲ませましょう」と言ったことです。そしてこの後、僕はリベカと一緒に父親ベトエルと兄ラバンの元へ行くのですが、そこでもはっきりと旅の目的を告げて、リベカを主人の息子イサクの嫁に下さいと述べています。

すると家族の者が、あと10日待って下さい、娘と最後の別れの時を持たせてくださいとお願いしましたが、このしもべははっきりと断ります。24:56で「わたしを、お引き止めにならないでください。この旅の目的をかなえてくださったのは主なのですから。わたしを帰らせてください。主人の所へまいります。」ときっぱりと断っています。そして翌日には、リベカと一緒にイサクのもとに帰りました。最初から最後まで、神様の示した通りに、その目的を目指して途中でわき目もふらずに、その目的を達成することに集中しています。

さてどうしてこんな大事な働きをしたしもべの名前が載っていないのでしょうか。この名が隠されているということは、実は私たちのことを指しているのではないかと思います。わたしたちも神のしもべです。しもべとは主人の願うとおりに、主人の目的のために仕えるものです。祈りながら、キリストにふさわしい花嫁を見つける仕事です。キリストはイサクです。そして花嫁は将来のキリストの花嫁となるクリスチャンです。しもべの働きは、誰がふさわしい花嫁かを見つけ出さなければなりません。祈りながらです。

わたしたちは、祈りながらキリストの元へとその花嫁となる魂を見つけ出して、連れてくる使命を帯びている者です。このしもべは、いわば伝道者のようなものです。その目的のために選ばれ、遣わされました。しもべの生涯の目的は、祈りと証を通してキリストの元へと良き花嫁を見つけ出して連れてくることです。ですから、この嫁取りの話は24章の長きにわたって書かれているのです。使徒言行録みたいなものです。

リベカが自分の願ったとおりの女性であることが分かった時に、しもべは神への感謝と賛美の祈りをささげています。「彼はひざまずいて主を伏し拝み、『主人アブラハムの神、主はたたえられますように。主の慈しみとまことはわたしの主人を離れず、主はわたしの旅路を導き、主人の一族の家にたどり着かせてくださいました。』」(24:26)と祈っています。

After the conversation between the servant and Rebekah, he made sure she is the one God has chosen and they have prayed. After his conviction he asked her about her family and relatives. She answered she is the daughter of Bethuel the son of Nahor. Nahor is the brother of Abraham. And she invited the servant to her home. The prayer of Abraham and his servant was realized. Then the servant bowed down and worshipped the Lord. “Praise be to the Lord , the Lord has led me on the journey to the house of my master’s relatives.” It is very important to give the last prayer to the Lord when prayer has fulfilled.
We should praise the Lord and give thanks to the Lord at the end. Do not forget to give thanks to the Lord. When we prayed between at first and at the last, God is working with his angels according our prayer. Let us pray at first before we should do in everything. We are the praying missionary finding good people taking them to Jesus Christ.

わたしたちはつい祈りが聞かれますと、もう感謝も讃美の祈りも忘れてしまって有頂天になってしまう時があります。先日も二つの台風が教会を直撃しないで去って行ってくれました。その時も、この部屋で本当に感謝の祈りをささげました。祈りを聞いてくださった主の御名を賛美しほめたたえたのです。この最後の祈りが大事です。祈りをもってはじめ、祈りをもって終わることです。この祈りと祈りの間に神様が力強く働いてくださるのです。天使が働いてくださるのです。特に教会の祈りは大きな力があります、祈りましょう。

教会の集会に限らず、生涯のすべてにおいて何事も結婚も、病気のことも、伝道も献金もすべて祈りに始まり祈りをもって終わりたいものです。そして何よりも富里教会の一番の祈りは、わたしたちを神のしもべにしてください、そして聖霊に満たして、キリストの花嫁にふさわしい魂を見つけることができるようにしてくださいと祈ることではないでしょうか。わたしたちは神のしもべであり、祈りの宣教師です。まず祈って、御使いが先だって働いてくださるよう信じて出かけましょう。

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