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舟の右側に網を打ちなさい2015 (ヨハネ21:1~14)

メッセージ

2015年4月26日富里キリスト教会

「船の右側に網を打ちなさい(2015)」
(ヨハネ21:1~14)

1.夜明けに岸に立って声をかける主

「その後、イエスはティベリアス湖畔で、また弟子達に御自身を現された。その次第はこうである。シモン・ペテロ、ディディモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナタナエル、ゼベダイの子たち、それに、ほかの二人の弟子が一緒にいた。シモン・ペテロが、「わたしは漁に行く」と言うと、彼らは、「私達も一緒に行こう」と言った。彼らは出て行って、舟に乗り込んだ。しかし、その夜は何もとれなかった。既に夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。だが、弟子たちは、それがイエスだとは分からなかった。イエスが、『子たちよ、何か食べ物があるか』と言われると、彼らは、『ありません』と答えた。」                      (ヨハネ21:1~5)(省略)

実はこの岸辺に立っておられたのが復活されたイエス様です。つまり復活の主は今、既に向こう岸に立っておられるのです。つまり、主イエス・キリストは私達の罪のために死んでくださり、三日目に甦られてすでに天に帰られました。そしてわたし達がやがて行くべき天国から、つまり向こう岸から私たちに語りかけておられるのです。それが「イエスが岸に立っておられて、何か食べ物があるか」と声をかたということです。

主イエス・キリストは、すでに甦られ天に上られて、私たちがやがて行くべきところに先について待っていられるということです。そして、この主の御言葉はその向こう岸である、天国からの呼びかけでもあるということです。そして、弟子たちが乗り込んだ船は、教会を意味しています。ですから、教会である舟と、舟が行き着く先の岸辺とは距離がありますが、すでに主は先にそこに行っておられてわたし達が来るのを待っておられるのです。

ところがその夜は何もとれませんでした。どうしてでしょうか。それは、「わたしは漁に行く」といったペテロの言葉にありました。つまり、ペテロは「わたしが漁をする」と考えていました。三年間、主と共に生活し、伝道し教えを聞いてはいましたが、いまだにペテロの中には「わたしがする」といった意識が強かったようです。

ペテロが弟子になる前に、イエス様から「沖に漕ぎだして漁をしてみなさい」と言われ、仕方なく沖まで行って網を下ろして見たことがありました。「どうせ一匹も取れないさ、夕べあんなに夜通し苦労して漁をしたのだから。素人の先生には分からないさ。までもせっかくのお言葉ですからやってみましょう」と言って沖に行って試しに網を下ろして見たら、大漁になったのです。(ルカ5:4~11)

そんな奇跡を見て、イエスに従ってきたにもかかわらず、ここでもペテロはまだ、「わたしが漁をする」と言っています。それは「わたしの漁、わたしの伝道だったからです。」主人公がイエス様ではなく、わたしだったのです。今の時代は、やがて復活された主と実際に顔と顔を合わせて、お会いする時が間近に迫っている夜明け前の時代です。やがてくる復活の朝の向こう岸から、主はわたし達に語りかけておられるのです。

2.船の右側に網を打ちなさい

そこで主イエスは何とおっしゃったのかを見てみましょう。
「イエスは言われた。『舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。』そこで、網を打ってみると、魚があまり多くて、もはや網を引き上げることができなかった。イエスの愛しておられたあの弟子がペテロに、『主だ』と言ったシモン・ペテロは『主だ』と聞くと、裸同然だったので、上着をまとって湖に飛び込んだ。他の弟子たちは魚のかかった網を引いて、舟で戻って来た。陸から二百ぺキスばかりしか離れていなかったのである。」(21:6~8)(省略)

A)船の右側

復活された主は、向こう岸の天国から私たちに語りかけておられます。「船の右側に網を打ちなさい」と。もしこの漁をする船が教会だとしますと、いったい教会の右側とはどこのことを言っているのでしょうか。右側と言いますのは、イエス様が復活され40日目に天に帰られてから座った場所です。(ローマ8:34、ヘブライ1:3)また最後の審判の時に、祝福を受ける者の座る場所です。反対に左側は、神の裁きの場所とされています。(マタイ25:31~41)

舟の上から網を下ろせば、海の中では右も左も大して差はないように思います。しかし、聖書では、右側は祝福の場所、左側は裁きの場所でもあるのです。ですから主イエスがわざわざここで「右側に網を打ちなさい」とおっしゃったのは、神様の祝福の場所に網を置きなさいと言うことではないかと思いました。一方、左側は、「わたしが漁をする。わたしが伝道する」と言う人間の強い意志を表しているのではないでしょうか。どちらも伝道しているように見えますが、一方は神の指示に従って、聖霊様の示す通りに行っていますが、他方は自分の強い意志、自力で伝道しているのではないかと思います。

「わたし」が伝道する、「わたし」が人を救う、「わたし」が奉仕する、「わたし」が教会を建てる、「わたし」が賞賛を受ける、「わたしが」成果を出すのです。これが、ペテロたちが一晩中していた伝道ではないかと思います。自分の経験や勘や技術を生かして、漁をすることです。でも真の漁師のリーダーはペテロではありません。真の漁労長はイエス様なのです。イエス様こそが、舟のリーダーであり、船長なのです。いつもイエス様に先立っていただく、これが「右側に網を下ろしなさい」と言うことではないかと思います。そのためには祈りが大事です。

B)網を下ろしなさい

次にイエス様はわたしたちに、「網を打ちなさい」と言いました。ガリラヤ湖の漁の仕方は、一本釣りではなく投網を使いました。投網は、魚の良そうなところに網を打って、この網の中に魚を囲い込んで取る方法です。つまり教会の伝道と言いますのは、一人でするのではなく、仲間と一緒にグループやクラスと言う網を用いて行う伝道だということです。

やはり、教会と言う後ろ盾、背後に祈ってくれている兄弟姉妹がいると言うことです。これが網を打つということではないでしょうか。一人ではなく、祈りのネットワーク、伝道のネットワーク、グループと言う網を用いて一人一人の魂を受け止め受け入れて行くのです。もしこれが、牧師一人で孤軍奮闘して伝道していたらどうなるでしょうか。その牧師先生が去って行ってしまったら、その方に導かれた方はもう教会に来なくなってしまう可能性があります。

牧師が変わるたびに、新しい人が入って来ては去って行き、いつも残るのは最初の株分けのメンバーだけと言う教会になって行きます。投網と言うグループによる伝道と、救われた人の受け皿としての人間の交わりのグループという網が必要なのです。たとえ牧師が変わっても、ほかのメンバーが新しい人を支え、励まし育てて行くようにしなければなりません。

3.主が備えたもう朝の食事

「さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった。イエスが、『今とった魚を何匹か持って来なさい』と言われた。シモン・ペテロが船に乗り込んで網を陸に引き揚げると、153匹もの大きな魚でいっぱいであった。それほど多くとれたのに、網は破れていなかった。イエスは、『さあ、来て、朝の食事をしなさい』と言われた。弟子たちはだれも、『あなたはどなたですか』と問いただそうとはしなかった主であることを知っていたからである。イエスは来て、パンを取って弟子たちに与えられた。魚も同じようにされた。イエスが死者の中から復活した後、弟子たちに現われたのは、これでもう三度目である。」(ヨハネ21:9~14)(省略)

153匹という数は、諸説ありますが、魚の種類ではないかという意見が多いですね。恐らく神様が救いに定められている人々の確定した数を表していると思います。あらかじめ定められている完全な数と考えてもいいのではないでしょうか。つまり救いに予定されている人は、誰も漏らすことなく全員が救いの網に入るということです。

そしてイエス様が準備した魚とパン、また弟子達が獲ってきた魚を加えて、朝の食事をしたのです。夜通しの重労働です。お腹がペコペコだったでしょう。そして炭火焼の魚を食べるのは本当においしいです。魚のことをギリシャ語で「イクスース」と書きます。これは「イエス・キリスト・神の子・救い主」と言う言葉の頭文字をとったものです。この頭文字を合わせると「イクスース」=魚と言う字になります。ですからクリスチャンが迫害された時に、こっそりと相手に自分のことを知らせる暗号として、お互いに魚の絵を描いたと言われています。

ですから魚を焼いて食べると言うことは、救われた人々と親しく交わり一つになるということです。私たちは毎月一回、イエス様の体であるパンと流された血潮であるぶどう酒をいただきます。パンを食べ、ぶどう酒を飲むことによって、イエス様の肉を食べ、血を飲むことを意味しています。これは、イエス様と霊的に親しい交わりをするということです。ですから魚を食べると言うことは、救いにあずかって救われた人々と、霊的に親しく交わりをする、天国での愛餐会のことを意味しているのです。

こうして主は、弟子たちに主の御言葉に聞いて、御言葉を信じてそれに従って漁をすること。そしてやがて目指す岸辺についてイエス様と一緒に食事をとるすばらしい時が待っているということを教えてくださいました。すでに主は復活されて、今も私たちに語りかけ共にいて下さり励まして下さっています。そして主は天国からわたしたちに声をかけ、向こう岸で天国の食卓を整えて待っていて下さるのです。 

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