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聖霊を

メッセージ

2015年4月12日富里キリスト教会

「聖霊を受けよ」(2015)
(ヨハネ20:19~23)

1.家の戸に鍵をかけていた

弟子達も、最初はあんなにイエス様と一緒の旅をしてきたのに、十字架につけられて死んでも、三日目に復活するということを再三聞いて来たのに、いざ、リーダーを失ってしまいますと、意気消沈して、人々を恐れまた自分たちのことも心配になって、戸を閉じて家の中に閉じこもってしまいました。
「その日、即ち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。」(ヨハネ20:19a)とあります。ユダヤ人が自分たちをも捕えに来るのではないかと。戦々恐々していました。

人間の心に恐れや心配がありますと、だんだんと気持ちが内へ内へと向かっていきます。そして引きこもってしまい、ドアに鍵をかけて誰も入って来ないようにします。当然の行動です。「その日」というのはイエス様が復活した日曜日のことです。ペテロたちも空の墓を確かめに行って、遺体がないことを確かめて、主が復活したことを信じて帰って来ていました。また、マリアも「主は生きておられます」とその日に弟子たちに告げ知らせたのです。そのような仲間たちの知らせを聞いていても、復活という事実を信じることが出来ずに、まだ弟子たちは戸に鍵をかけて籠っていたのです。

「私たちは死に勝利している。後は天国が待っているだけだから、何も死を怖れることはない。」そう語っている私です。いつも「主は罪と死に勝利されて甦られた。私たちは既に一度主と共に十字架に架かって死んだ者です。どうして死を恐れることが出来ましょう。我、生くるにあらず、キリストわが内になって生きるなり。主の復活によって永遠の命をいただいている私たちにとって、天国はすでにわたしたちのものです。」と語って励ましてきた私です。しかし、ここ二、三週間は正直言って、夜も途中で目を覚ましたり、先々のことを考えて不安になったりしました。「病気」という字は、「気の病」と書きますが、まさに気持ちが塞ぐことによって体も悪くなるような気がしました。

2.キリストの傷による平和

復活の主はそういう私たち、心の扉を閉め、引きこもっているようなわたしたちのところへとやって来て下さったのです。それが復活の主です。復活されたイエス様は、もはや肉の体ではなく、霊の体を持っておられました。ですからたとえ戸を閉めていて、壁がありましても、そこを難なく通り過ぎて入って来て下さるお方です。そしてわたしたちの心に「平和があるように」とおっしゃって下さるのです。

19節の後半から読んでみます。「そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。」(20:19b~20)とあります。
「あなたがたに、平和があるように」。ヘブライ語では「シャローム ラへム」ですが、「シャローム」という言葉は、「平安」という意味もあります。ユダヤ人は今でも、挨拶にこの言葉を使います。「シャローム」、「神様の平安があなたにありますように」と。復活されたイエス様のおっしゃった最初の言葉は、この「シャローム」なのです。

どうしてイエス様が私たちに平安を与えてくださるのでしょうか。それは次のことによります。復活された主は、弟子達に復活したきれいな体をお見せしたのではありません。傷つけられ、穴が開いた手と脇腹を見せられました。それはまごうことのないあの十字架のイエス様でした。はっきりと太い釘が打ち込まれた傷跡が残っています。また脇腹には、槍で刺された時の深い傷が残っていました。主はわざわざ、そのむごたらしい痛い傷跡を弟子たちに見せたのです。それは,私はあなたがたのための贖いの業を成し遂げたということを証明して見せたのでした。そしてわたしは世の罪のために、苦しみを受け死んだけれども、今こうして罪と死に勝利して甦ったことを告げたのです。

あなたがたの罪は、私のこの傷の故に、既に償われて、あなたがたは、既に無罪放免となっているのだということを示されたのではないでしょうか。だから、「平安があるように。今、あなたがたは喜びなさい、平和でいなさい、もはやなにも恐れることはないのだよ」とおっしゃったのではないでしょうか。あなたの罪も、あなたの病いも、あなたの失敗も、あなたの弱さも、あなたの汚れもすべて私が身代わりに受けて、その打たれた傷によって、あなた方はいやされ義とされ神の子とされたのです。ですから、もうあなたがたは恐れる必要はありません。悲しまないように、心配しないように、不安に思わなくてもいいとおっしゃったのです。むしろ喜びなさい。いつも感謝しなさいと言いました。

有名な次の言葉があります。「あなたがたは、主にあっていつも喜びなさい。繰り返して言うが、喜びなさい。あなたがたの寛容をみんなの人に示しなさい。主は近い。何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげ、あなたがたの求める所を神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうていはかり知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」
(口語訳フィリピ4:4~7)

3.聖霊を受けなさい

じゃあ、いったい私たちの心を守るためにはどうしたらいいでしょうか。それは次の言葉です。21節から読んでみましょう。「イエスは重ねて言われた。『あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。』そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。』」(ヨハネ20:21~23)

復活されたイエス様は、弟子たちに「聖霊を受けなさい」と言われました。聖霊様は、天のお父様から来て、イエス様を通して私たちに与えられます。聖霊様も神様です。そして聖霊様は、父なる神様の愛と,十字架で罪を贖って下さったイエス様の恵みを私たちに教えてくださいます。神様の愛は、イエス様を通して、聖霊様によって、私たちの心に注がれます。(ローマ5:5)そしてこの聖霊様によって、私たちは皆「イエスは主なり」と信仰告白して救いに入ることが出来ます。(Ⅰコリント12:3)ですから、この聖霊様を内に持っていない人は、キリストに属するものではありません。(ローマ8:9)

ですから、私たちに平安を与え、喜びを与え、神の愛を与えてくださるのは、この聖霊様なのです。復活の主はこの聖霊を受けなさいと言っています。信仰を持っているという人は、皆この聖霊を受けているのです。もし私たちが、この聖霊様を認めず、知ろうともせず、無視しているならば、残念ながら聖霊様は悲しんでいます。そしてますます無視をするならば、聖霊の火が消えてしまいます。もう一つの御言葉があります。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。聖霊の火を消してはいけません。」     (Ⅰテサロニケ5:16~19)

私たちがいつも喜んでいることが出来るのは、そしてどんなことにも感謝して行くことが出来るのは、この聖霊様の炎によって燃やされているからなのです。
私たちはどんな苦しみや患難に出会っても、主にあって喜んでいること、そしてどんなことにも感謝することが出来るのではないでしょうか。

「聖霊を受けなさい」を英語では、“Receive the Holy Spirit”となっています。日本語で言いますと、レシーブです。「聖霊をレシーブしなさい」、「聖霊を受け止めなさい」ということです。皆様は聖霊様を受け止めているでしょうか。もしかしたら、聖霊なんていないと思ってはいないでしょうか。あるいは聖霊様を無視してはいませんか。そんなの存在していたのですかと、軽視して来ませんでしたか。

バレーボールの選手を思い出していただきたいと思います。相手の打ったボールを、受けとめるとこをレシーブと言います。どんな強いボールが来ても、自分の体の正面でしっかりと受け止めます。また、ボールがコートに落ちないように、体を投げ打ってまで、手や足を使ってまでボールをレシーブしようとします。これが受けとめるということではないでしょうか。イエス様が吐き掛ける息を真正面からしっかりと受け止めることです。たとえコースが外れても、自分の方から身体を投げ出しても受けとめるとこです。これが「聖霊を受けなさい」、「レシーブ・ザ・ホーリイ・スピリット」という意味ではないでしょうか。

たとえ病の中にありましても、恐れと不安の中にありまして、この主に顔を向ける時、聖霊様を通して、そこに主の平安、喜び、感謝の思いがあふれて来るのではないでしょうか。イエス・キリストは罪と死と悪魔に勝利して、今朝、復活されました。そしてわたしたちと今も共にいて、働いて下さっておられます。この復活の主に心からの感謝と賛美を捧げつつ、この一週間の宣教の働きへと出かけて行きましょう。そして、そこにすでに復活のイエス様が先に行って待っておられます。「十字架の愛を知っていますか」と隣の人をお一人お一人尋ねて行きましょう。そしてまた、一週間後にこの主のもとに集まってきましょう。 

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