ようこそ、富里キリスト教会の公式ホームページへ

神殿の基礎 (エズラ3:8~13)

メッセージ

2012年10月7日富里キリスト教会
「神殿の基礎」
(エズラ3:8~13)

1.神殿の基礎工事の大切さ

エルサレムの神殿の基礎部分が完成しますと、喜びとも泣き声とも区別がつかないほどの大歓声がわき起こりました。そして、それは遠くまで響き渡ったとあります。3:10以下を読んでみましょう。「建築作業に取りかかった者たちが神殿の基礎を据えると、祭服を身につけ、ラッパを持った祭司と、シンバルを持ったアサフの子らであるレビ人が立って、イスラエルの王ダビデの定めに従って主を賛美した。彼らも『主は恵み深く、イスラエルに対する慈しみはとこしえに』と唱和して、主を賛美し、感謝した。主の神殿の基礎が据えられたので、民も皆、主を賛美し大きな叫び声をあげた。昔の神殿を見たことのある多くの年とった祭司、レビ人、家長たちは、この神殿の基礎が据えられるのを見て大声をあげて泣き、また多くの者が喜びの叫び声をあげた。人々は喜びの叫び声と民の泣く声を識別することができなかった。民の叫び声は非常に大きく、遠くまで響いたからである。」(エズラ3:10~13)

神殿の基礎が据えられました。みんなで礼拝をし、賛美と感謝の声を張り裂けんばかりにあげました。どんなにうれしかったことでしょう。あの荒廃に帰したシオンの丘に、再び神の神殿が建てられたのです。基礎部分だけとはいえ、神殿の大事な基礎工事がやっと終わりました。

先週も、コンサートの案内を持って下の田んぼの農家を回っていましたら、ある家で庭に、ピザ用の窯を作っていました。よく見せてもらったら、地面に穴を掘って砂利を敷き詰め、その上に鉄筋を敷いてコンクリートを流していました。更にその土台の上にブロックで壁を作り、中に土を入れ、その上に砂利を落とし込み、更にその上に耐火煉瓦で窯の床を造っていたのです。上蓋はまだ完成していませんでしたが、ちょうど、動物のいけにえを捧げる祭壇のようになっていました。(「基礎」を英語でFoundationと言います。お化粧をする時も、ファウンデイションが大事です。)

建物を造る場合、とりわけ多くの石と煉瓦を使って大きな建造物を造る場合には、それを載せる土台が大切です。そして、このことはただ単に目に見える神殿という建物を建てることだけを意味しているのではありません。目に見えない、キリストの神殿である教会という霊的な建物を造る際にも大事なことではないかと思います。目に見えないキリストのからだである教会も、その基礎部分の工事が大事だということは言うまでもありません。使徒言行録9:31にもこういう言葉があります。「こうして、教会はユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地方で平和を保ち、主を畏れ、聖霊の慰めを受け、基礎が固まって発展し、信者の数が増えて行った。」とあります。

2.神殿の基礎が据えられた

それでは一体、教会の基礎とは何でしょうか。そして私たちの人生の基礎とは何でしょうか。神様は、時にはこの基礎の部分があいまいになって来ると、「しっかりしなさい。眼を覚ましなさい。」と言って、人生の大地震や大津波を引き起こして、苦難を体験させる時もあります。そしてその時初めて、希望を失うほどの苦しみの中で、自分にとって、何が一番大事なのかということを悟らせて下さるのではないでしょうか。そして、どんな洪水や津波や地震にも揺らぐことのない、人生の土台は何かということを教えてくれる時があります。

エズラ3:3にこう記されています。「彼らはその地の住民に恐れを抱きながら、その昔の土台の上に祭壇を築き、その上に焼き尽くす献げ物を主にささげた。書き記されているとおり仮庵祭を行い、定めに従って日ごとに決められた数を守って日ごとの焼き尽くす献げ物をささげた。」(3:3~4)とあります。つまり、神殿の基礎と言いますのは、まず第一に「祭壇を築いた」ということです。これは祈りの祭壇がイスラエルに復活したということです。そして二番目には、「書き記されているとおり」に行ったということです。これは、律法に書いてある通りに、すなわち御言葉の従ってその通りに行ったということです。

私たちはともすると、この聖書に書かれてあることが重荷になったり、形式的になったりすることがあります。自分の時間や仕事の都合で、祈る時間が取れなかったり、延び延びになったりすることがあります。そして、やがては、この信仰生活の基礎である祈りと御言葉の生活が窮屈になって、祈らなくなり、聖書も読まなくなり、教会を離れたり、礼拝を休んだりしてしまうことがあります。そういう時に、神様が、突然人生の大地震や大津波を見舞わせて、目を覚まさせてくれることがあります。

何度も証をさせていただきますが、昨年の震災の時、うち続く余震で、夜も眠れない日が何日も続きました。皆さん方も同じだったと思います。夜眠れないことは、本当につらいものがあります。少しノイローゼ気味になりました。そこで、頭に浮かんだ御言葉が、「主よ、あなただけが私を安らかにおらせて下さいます。」という詩編の御言葉でした。この御言葉を、寝る前に何度も思い出しては口で唱えて休みました。そうしたら、ようやく朝まで眠ることができるようになりました。

それ以来、寝る前に必ず祈る習慣ができました。祈らずしては夜を休むことができないと思うようになりました。お陰様で、朝までぐっすりと休める日が続いております。そして、イエス様だけが、わたしの救い主であり平安の源であり、この方なしには何もできないし、この方だけが私たちの平安であり救いであり宝なのだということです。そういう信仰の基礎工事が、3・11以来少しずつ、自分のものになって来つつあるような気がします。

私たちの人生の基礎は、このイエス・キリスト様以外にはありません。たとえ、家族を失っても、家を失っても、仕事を失ってもこの方がいつもそばにいてくださいますならば、乗り越えて行けます。この方さえいて下されば、それ以外の者はなくてもいいとさえ思えるようになったような気がします。御言葉と祈りを通して主が共にいて下さる、その上にしっかりと自分の人生を築く、これが私たちの神殿の基礎工事ではないでしょうか。時間がかかるかもしれない、目立たない地下の仕事です。骨の折れる工事かも知れません。でも、基礎ができたならば、後は建物もできたようなものです。

主イエスもこう言いました。「わたしのもとに来て、わたしの言葉を聞き、それを行う人が皆、どんな人に似ているかを示そう。それは、地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てる人に似ている。洪水になって川の水がその家に押し寄せたが、しっかり建ててあったので、揺り動かすことができなかった。」
(ルカ8:47~48)と。このような御言葉を聞いて、御言葉に従うという人生の基礎工事を生涯かけて行って行きたいと思います。

3.宣教の叫び声

そして最後に、この神殿の基礎工事が完成した時に、みんながどれほど喜んだのかを見てみたいと思います。昔、神殿を見たことのある年を取った年配の方々は、大声をあげて泣いたとあります。おそらくこの泣き声は、まさかまたあの神殿が再建され、昔のように礼拝ができるようになるとは夢にも思わなかったということではないでしょうか。感激の涙です。そして、苦しく辛かった過去の出来事を思い出す時に、多くの同胞の叫び声や悲鳴や悲惨な光景が、走馬灯のように目の前をよぎったのではないでしょうか。無念の涙を流しながら、死んでいった多くの同胞のことを思うと、そう簡単に喜びだけでは済まない年配者の方々の思いが伝わってまいります。

別な言葉で言いますと、過去の犯した罪の数々を思い出が、この神殿の基礎の完成によって償われたことを意味します。あなたがたの先祖のそしてあなたが犯した過去の罪の一切は、神殿の土台石であるあのカルバリの十字架のイエスの贖いによって、全て、完全に贖われ赦されたという救いの確信を得たから泣いたのです。つまり私たちの救いの基礎部分が完成したということです。旧約の預言者が預言してきた神の救いが、今このエルサレムの町に、カルバリの丘に成就したということです。その救いの基礎が据えられたということです。

そして、かつての神殿を知らなかった若い人々も、神が据え付けて下さったこの神殿の基礎に、後はどんな建物を建てるかという将来の希望に胸を膨らませて、喜びの声をあげたのです。昔の人とはユダヤ人、若い人とは異邦人、そして今この両者が、神の救いの基礎であるイエスキリストの救いを見て、声をあげて喜んでいるのです。この過去と未来が一緒になり、老年と若者が一緒になり、ユダヤ人と異邦人が一緒になり、区別ができないほどの大歓声がはるか彼方の遠くまで鳴り響いたのでした。

その声は区別ができないほどに一つとなって、その救いの基礎であるイエス・キリストの十字架の救いが、地の果てまで、全世界に宣べ伝えられるようになるということです。救いの基礎部分の完成、それがイエス・キリストの十字架の福音だということです。それを古い人も新しい人も、ユダヤ人も異邦人も思いは違いますが、共に声をあげて喜んだのです。一つの声になりました。

これが、遠くまで、「地の果てまで響いた」ということの意味ではないでしょうか。御言葉に聴き従う者はまた、御言葉を宣べ伝える者でもあるのです。そして、多くの民がその声を聞いて、世界のあちこちから集まって来て神殿で礼拝を捧げる時が来るのです。いや今がその時です。私たちもみんなで一緒になって声をあげましょう。救いの基礎である十字架の救いと、やがて来られる再臨の主の知らせを、一つになって声を大にして宣べ伝えましょう。  (岡田 久)

powered by Quick Homepage Maker 4.50
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional