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熱心に悔い改めよ (ヨハネの黙示録3:14~22)

メッセージ

2014年2月9日富里キリスト教会

「熱心に悔い改めよ」
(ヨハネの黙示録3:14~22)

1.生ぬるい信仰に別れを告げよ

「ラオディキアにある教会の天使にこう書き送れ。『アーメンである方、誠実で真実な証人、神に創造された万物の源である方が、次のように言われる。「わたしはあなたの行いを知っている。あなたは、冷たくもなく熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、わたしはあなたを口から吐き出そうとしている。あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要なものはない」と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることが分かっていない。そこであなたに勧める。裕福になるように、火で精錬された金をわたしから買うがよい。裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買い、また、見えるようになるために、目に塗る薬を買うがよい。』」』」(黙示録3:14~17)

この黙示録に出てまいります七つの教会は、今のトルコの地中海に面した地域に点在していた教会です。その中でも、ラオディキアという町は、金融と経済、そして羊毛などの繊維産業、そして薬学医学の盛んな裕福な町だったと言われております。多くのクリスチャンも、「わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要なものはない。」と言って、安心し高慢になっていたと思われます。そして、この教会のクリスチャンにとって致命的なことは、自分たちの本当の姿がまったく見えていなかったということです。

そして、聖霊様がそのような教会に告げていることは、生ぬるい信仰だと言っていることです。「あなたは冷たくもなく熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。熱くもなくつめたくもなく、生ぬるいので、わたしはあなたを口から吐き出そうとしている。」(3:15~16)と告げています。つまり、別な言葉で言いますと、本当に信じているのかいないのかということです。信じているのなら、信じている者として一生懸命主に仕えて生きなさい。もし信じていないなら、教会に来る必要もないし、礼拝も献金もする必要もありません。

わたしは今でも、あのアラバマから来られた二人の兄弟のことを思い出します。とくにチャック・ソロモン兄の証しには何度も耳を傾けております。彼はこう言っていました。「自分は、イエス様は私の罪のために死んでくださったということは信じていました。でも、ここ10年くらい前から、自分が完全にイエス様に心を明け渡していないのではないかということを示され、100パーセント、完全に心を明け渡す決心をしました。すると、その時から、聖霊様が自分の心に働いて、新しいことを起こして下さり、今まで敗北していた自分の誘惑と罪に勝利することができるようになりました。そして、心底、キリストの弟子としての人生を送りたいと願うようになりました。わたしたちは既に、キリストの十字架によって罪赦され、その国籍は天にあります。それでは、そういう自分でありながら、なぜ、そのような生き方を真剣に求め、実行しないのだろうか。」と証ししておりました。

2.精錬された金と白衣と目薬を買い求めよ

ヨハネは、中途半端な生ぬるい生活をしていたラオディキアのクリスチャンに対して、じゃあ、どうすれば熱い信仰を持つことができるかということについて教えています。18節から読んでみます。

「そこで、あなたに勧める。裕福になるように火で精錬された金をわたしから買うがよい。裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買い、また、見えるようになるために、目に塗る薬を買うがよい。わたしは愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。だから、熱心に努めよ。悔い改めよ。見よ、わたしは戸口に立ってたたいている。だれか私の声を聞いて戸を開けるものがあれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」(黙示録3:18~20)

まず、最初に「純粋な金」です。ラオディキヤは、金融と商業の中心都市でしたから、金の流通が盛んでした。いわば、トルコのシンガポールのような町だったようです。ですから、町の人たちも金融業で資金が潤沢にあったのではないでしょうか。当時は、株はなかったと思いますが、経済的に恵まれている人が多かったようです。彼らの心はこの世の経済半分、神の国のために半分と、信仰を使い分けていたようです。でも、そのような信仰は不純物のいっぱい混じった信仰でした。ヨハネは、この世の金ではなく、純粋な金を買い求めることを訴えました。これは、イエス・キリストのことです。彼らの生活が、この世半分、イエス様半分の生活ではなく、純粋な金であるイエス・キリストのみを信じる信仰を持つことを訴えたのです。

純度100パーセントの金は、火で精錬されてできます。金以外の不純物を高熱で焼き飛ばして造ります。これが火で洗練された純粋な金という意味です。
わたしたちも、純粋な信仰を培うためには、時には火の中を通されるかもしれません。そういう火のような試練を通して、はじめて真に自分を救ってくれるのは、お金でも財産でもない、今も生けるキリスト・イエス以外にない。この人以外に、この世には頼ることのできるお方は他にいないと言う信仰に立つことができるのではないでしょうか。

次に、「裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買いなさい。」と言っています。これは、当時この地方では、特産の黒い羊の毛が取れまして、上等な生地を大量に生産し繊維業が盛んでした。しかし、ヨハネはあえて、黒い衣ではなく、色い衣を買いなさいと言いました。これはイエス・キリストを着るということを意味しています。自分の裸の恥を隠すために、神様が用意して下さった、白い毛皮です。この色い衣を身にまとうことによって、罪に汚れた裸の体を覆っていただきなさいというのです。ラオディキヤのクリスチャンは、自分が裸の人間、罪多き人間であるということすら気がつかなかったのです。

ですから次に、目薬を買いなさいと言っています。この地方は良質の目に効く薬が取れたと言われています。彼らは、自分たちは良く解っている、物事がよく解る、何でもよく見えると高慢になっていました。しかし、彼らの目はその高慢な高ぶった思いにくもらされて、自分たちが不純な信仰を持っていることも、生ぬるい信仰でしかないことすら気がつかなかったのです。これは、聖霊の目薬です。聖霊様の目薬によって初めて、自分の罪が開け、自分の罪が解って来るのです。これこそ、目がおおわれて何も見えなくなっていたラオディキヤの教会員にとって一番必要なものでした。

3.心の扉をたたく主イエス

このように、耳も塞がれ、目も見えず、心がこの世の方に行ってしまっていたクリスチャンに対して、聖霊様は語り続けています。
「わたしは愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。だから、熱心に努めよ。悔い改めよ。見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれか私の声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」(黙示録3:19~20)

そのように、あるかないかの弱い信仰を持った私たちですが、神様は諦めることをせず、忍耐を持って、私たちを叱ったり、鍛えたりして下さるというのです。だから、あなたがたは、熱心に悔い改めなさいと言っています。ただ悔い改めなさいと言っているのではありません。熱心に悔い改めなさい、努力して悔い改めなさいと言っているのです。

拭っても、拭っても、イエス様の十字架の血潮で、今まで何回も罪を洗い流してもらいました。それでもまだ、完全に聖められていない自分に気がつくことがあります。大事なことは、自分は果たしてこの晩餐式を受けることができるだろうかと真剣に考えてみることです。自分自身をわきまえずに、無反省に、平気でイエス様の契約の血と肉にあずかっているならば、自分自身に裁きを招くと書かれているとおりです。ですから、熱心に悔い改めなさいと言っているのです。悔い改めこそ、主の晩餐式にあずかるための第一条件です。

そして、この悔い改めこそが、イエス様を迎え入れるためのわたしたちの心のドアのノブなのです。悔い改めるということは、心の扉を自分から開くということです。イエス様は、決してご自分から無理矢理、私たちの心の中に入ろうとはされません。悔い改める心、自分の罪を認め、砕かれ、へりくだった心に主は入ってくださいます。そして、イエス様が一緒に食事をして下さるというのです。

イエス様は、私たちの罪や汚れや失敗、過ちをお責めになる方ではありません。いやむしろ、ご自分の十字架の死をもって、私たちの罪を償い聖めて下さり、無罪放免にして下さるお方なのです。ご自分の死を通して私たちの罪を赦して下さるお方なのです。そして、罪赦された者、聖なる者、完全な者として私たちと親しく食事をとって下さるお方なのです。そして、イエス様と同じ神の子として、イエス様と同じ席に座らせて、私たちに勝利を与えてくださると言っておられます。ですから、熱心に悔い改めましょう。主を心にお迎えしましょう。
「見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれか私の声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」(3:20)                   (岡田 久)

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